Alpine Gardening

アルパイン・ガーデニング入門

ステップ1・栽培マニュアルを選ぶ

 

 
 
 

 アルパイン・プランツ(以下、日本的に山草と表記します)を育ててみたいと思ったとき、栽培のノウハウを解説した本を買うのが普通です。解説書はたくさんありますが、どれも似たような内容で、選択に迷います。編集姿勢が明確でない本や、大切な学名表記が無い本、類書の孫引きでまとめた本も見受けられます。特殊な植物を育てようとするのでなければ、マニュアルとして使う本は一冊あれば十分です。マニュアル本の選択基準については長くなりますので省略しますが、ここでは以下の本を推薦します。

  • 「山野草大百科」久志博信著(講談社) - 下の図書と同じ著者で、ほぼ内容も同じだが、2005年3月発行なので、こちらの方が書店で見つけ易い。用土や栽培についての解説は、関東地方を基準にしているので、東北地方以南での栽培では参考書として重宝する一冊。

  • 「山野草早わかり百科」久志博信著(主婦と生活社)非常に多くの種類を取り上げている。
  • 「原色洋種山草」森和男著(家の光協会)日本における洋種山草紹介のパイオニア的な本。
  • 「洋種山草事典」森和男著(栃の葉書房)
  • 「すみれ図鑑」田淵誠也著(栃の葉書房)日本では珍しく特定の属のみを扱っている好著。
  • 「山野草講座」(日本園芸協会)生態系の解説や、園芸モラルも含む理想的な栽培マニュアル。通信講座のテキストで市販はされていないのが残念。
  山草専門、またはそれに準じた月刊誌が数誌出ていますが、内容がアルパインガーデニングとかけ離れすぎているため、ここではどれも推薦しません。むしろ、一般の園芸誌「ビズ」「マイガーデン」などの方がアルパイン・プランツのある庭が紹介されていることがあって参考になります。


 栽培マニュアル以外にも、日本の高山植物図鑑などは、いずれ必要になりますが、アウトドアでも使えるものは内容的に限界があります。かといって専門家でも使える図鑑は、初心者には重荷になりかねません。「日本の高山植物」豊国秀夫著(山と渓谷社)がお奨めです。世界の山草を栽培するためには、なるべく詳しい世界地図帳も欠かせません。


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最終更新日 :2008/02/14.