栽培容易な山草
- ミヤマオダマキ
- イトラッキョウなど小型のアリウム類
- チシマアサギリソウ
- ヒメマツムシソウ(画像あり)
- ギボシの小型種
- ジャコウソウ(タイム)の類
- etc
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高山植物・山野草の性質は実に多様で、ミヤマオダマキのように誰でも育てられる易しい植物から栽培不可能な植物まであります。初心者は易しい植物から手がけることが上達の早道と言えます。
それぞれの植物の難易度は、マニュアル本で調べることが可能です。ただし難易度は、あくまでも目安です。冷涼な北国では易しい植物も、関東以西ではかなり気を使う物があり、栽培者の家の環境や、使う鉢や用土によっても違ってきます。
植物購入の際の注意
まず良苗を選ぶことと、購入する植物についての特性を十分に説明してもらうことが大切ですが、一般の小売店では特性の説明までは期待できません。機会があれば、生産直売をしている店を訪ねて下さい。生産現場では栽培の参考になる知識も吸収できます。
海外産の植物については学名(ラテン名)表記されているものを選びます。和名は覚えやすいのですが、日本では業者が勝手に和名をつけるケースが多く、混乱の原因になっています。学名は、最初は取りつき難いかもしれませんが、植物の分類関係を知る上では欠かせないもので、使い慣れると非常に便利です。
学名について分かり易くまとめた真弓さんの労作HP 学名のはなし は必見です。
非常に残念なことですが、日本では山取りの植物が売られていることがあります。ただし、高山植物や希少植物の場合は、現在の流通システムで山取り株を流通させるのは無理で、これらは生産苗が流通していますが、低地の野や森に自生する「里山植物」の場合には、未だに疑わしい品が見られます。植物を山取りする事は、法的に犯罪になりますし、山取り植物の流通は園芸文化の否定にもなります。
現在販売されている植物の大部分は実生などで生産されたものですが、その多くは幾多の園芸家の努力によって、自生種と異なる性質を獲得したものです。
たとえば高山植物の女王と呼ばれるコマクサは、栽培のノウハウが確立したことと、長年に渡る実生更新で、下界に慣化した個体が選抜されてきたことで、今では多くの人たちが栽培を楽しめるようになっています。
栽培の歴史が長い洋種山草では、このように分類的には原種でも、性質面では園芸種的な植物が多く、易しすぎるなどと評価される洋種チョウノスケソウなどは、その代表的な例で、自生地の種子から育ててみると意外に難物で苦労したりします。
山取り植物を流通させることは、選抜育種によって、園芸的に良い性質を固定させようと努めている園芸家の努力を否定する行為です。
販売されている植物が、健全な生産苗か、山取り育成品かを見分けるのは初心者には難しいのですが、少しでも疑わしい苗は買わないのが無難です。
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