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Cyclamen
purpurascens
キクラメン・プルプラスケンス
アルプス南部からユーゴ、チェコ、コーカサスの石灰岩地帯に分布。ほぼ一年中、葉があり、常緑に近い。花は原種シクラメンの中で特に高い香りを持ち、6月ごろから真夏を経て、11月まで咲き続ける。花色は薄桃紫から濃紅紫色まで幅がある。冬以外の時期にしっかりと肥培でき、戸外で越冬してくれるので積雪寒冷地での栽培には最も適した種類といえる。 |
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Cyclamen purpurascens
'Lake Garda form'
キクラメン・プルプラスケンス
銀緑色の斑紋個体
乾燥球根での輸入ができないため、日本ではあまり多く流通していない。古くから栽培されてきた系統は、葉の斑紋が地味であったが、北イタリアガルダ湖地方の銀緑色の斑紋を持つ系統が加わって、多彩な葉のパターンも楽しめるようになった。チェコのファトラ地方のものは濃緑無地の葉で、ファトレンセとして分類されたが、今は本種に纏められている。 |
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Cyclamen
hederifolium
キクラメン・ヘデリフォリウム
欧州〜トルコ産の小型原種。秋咲き原種シクラメンの代表的な種類。耐寒性強く、北海道でも露地植えできる。花色は通常はピンクで、葉はツタに似た模様葉だが、そのパターンは変化に富む。花が咲き終わるころに葉を展開する個体が多いが、花の最盛期に出葉する個体もある。 |
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Cyclamen hederifolium
'Ruby Glow'
キクラメン・ヘデリフォリウム 「ルビイグロウ」
ヘデリフォリウムの基本的な花色は、明るいピンクで、濃色の系統は写真の
'Ruby Glow'や 'Rosenteppich' などがあるが、実生では親株と同じ花色の出現率が低く、入手は難しい。 |
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Cyclamen hederifolium
'Nettleton Silver'
キクラメン・ヘデリフォリウム「ネトゥレトン・シルバー」
ヘデリフォリウムは、花が咲き終わる晩秋のころ、やっと葉が伸びだして新緑の季節を迎える。普通の個体は、模様葉だが、このようなシルバーリーフの個体もある。英国のポタートンナーセリーが選抜した系統。
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Cyclamen hederifolium
'White Nettleton Silver'
キクラメン・ヘデリフォリウム「ホワイト・ネトゥレトン・シルバー」
左の写真と同じく、ポタートンナーセリーが選抜したシルバーリーフで白花の系統。銀葉は、寒さが増すに連れて発色が冴え、春まで楽しめるが、雪国では、残念ながら、やがて雪に埋もれて隠されてしまう。 |
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Cyclamen graecum
キクラメン・グラエクム
ギリシャ、クレタ島、キプロス島、トルコ南西部の石灰岩地帯に自生。葉はビロード光沢で、多様な斑紋が美しい。秋咲きで、花色は濃淡の個体差がある。 |
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Cyclamen graecum ssp. anatolicum
キクラメン・グラエクム・アナトリクム
地中海のロードス島に産する亜種。これも葉のパターンが美しい個体が多い。 |