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Draba borealis 'Rebun form'
礼文産エゾイヌナズナ
高山植物と言うよりも、北方系植物と言うのが適切な種で、基準標本はアラスカ。種小名のborealisはギリシャ語で「北風の神」を意味する。周極地方から千島列島を経て、北海道東部や北部に分布する。写真は礼文産の特に花つきが良い選抜個体。
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Draba crassifolia
ドラバ・クラッシフォリア
日本産のイヌナズナ属は、ナンブイヌナズナ以外は全て白花だが、属全体としては、むしろ黄花の種類の方が多い。北半球の高山の雪線近い高度や、周極地方の永久凍土地帯に成育する種類は、いかにも高山植物的な密なマットになるが成長は遅い。この種はスカンジナビア北極圏に分布。
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Draba bryoides imbricata
ドラバ・ブリオイデス・インブリカータ アルメニア・コーカサス産。イヌナズナの仲間では屈指の小型種。丈3-5cm。花が無ければコケに見える。 |
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Arabis_androsacea
アラビス・アンドロサケア
アラビス(ハタザオ属)は主に北半球に分布し、100種を越す大きな属で、高山性の種類も多いのだが、栽培意欲を掻き立てるような魅力的な種類は、至って少ない。しかし、この種類は逸品中の逸品。トルコ
Bolkar Dag山 2400mで採種された種子の実生株。石灰岩地に自生し、花茎は7〜8cm程で、花径1.5cm。
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Aethionema oppositifolium
アエチオネマ・オポシティフォリウム
アエチオネマ属は多くの種類があるが、多くはロックガーデンや庭園向きの種類で、本当の小型種は数少ない。多くは茎が木質化する亜低木で、一株で大きなマットを作る。この種は、丈が数pの小型種で、葉の大きさは1cm以下、成長も非常に遅い。トルコBolkar
Dag 2400mの産。
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Iberis sempervirens 'Snow Cushion'
イベリス・センペルビレンス
欧州からトルコの山岳に自生する常緑の多年草で、茎は木質化し、大きなマットになる。戦前から導入されているものは、欧州原産の大型でしまりがないタイプで、この種の評価を低くしていたが、近年は、トルコ産の矮性タイプが主流になって、その価値が再評価されている。写真の個体は丈10cm程で、若木のうちは鉢栽培でも楽しめる。 |
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Cardamine pratensis (アブラナ科)
ハナタネツケバナ(異名セキソウ)
主に千島・樺太に分布し、近年、北海道東部の湿原でも確認された。戦前から受け継がれ、樺太産個体とされてきたが、アルムの調査で千島産と判明。名とは裏腹に種子は出来ず、葉先が発根して繁殖する。 |
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Morisia monanthos
モーリシア・モナントス (アブラナ科)
一属一種の珍しい植物で、地中海コルシカ島、サルジニア島の低地から標高1200mまで分布する。春に次々と蕾が開き、花期は比較的に長い。耐寒性は弱くないものの、北海道では夏以降に植え替えた株などは、根張りが不十分な状態で冬になるので越冬できないことがある。 |