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Mimulus primuloides v. primuloides ミムルス・プリムロイデス・プリムロイデス ミゾホオズキ属(ミムルス)は分布が広く、南北アメリカ大陸、アジア、オーストラリア、南アフリカに約150種も分布しているが、耐寒性があって小型の種類は、世界的に見ても非常に少ない。日本の亜高山帯に自生するオオバミゾホオズキも、やや大柄で葉と花のバランスが今ひとつなので、栽培されることは少ない。 ミムルス・プリムロイデスは、北米のロッキー周辺の山岳に産する種類で、種名はプリムラを想わせるところから命名されているが、その小さな草姿と花の形は、むしろムシトリスミレ属に近い。花期が長く、次々と可憐な花を咲かせ、写真では大きさが判り難いが、丈7cm程度の超小型種、鉢は3号(9cm)を使用。 ネバダ州ローズ山2800mで採集された自生地種子からの実生育成株。 |
Veronica grandiflora ベロニカ・グランディフロラ シュムシュクワガタ 北千島、カムチャッカ、アリューシャン西部に分布。戦前は北大植物園などで栽培されていたが、戦後は存在も忘れられた幻の植物だった。アルムでは早くからこの種の再導入を夢見ていたが、冷戦時代には非常に困難だった。しかし努力の甲斐があって、まだ冷戦終結前の1989年に、貴重な自生地種子を数粒入手し、数株の苗ができた。 世界的には、まだ注目されていない種類で、欧米のナーセリーでは生産されていない。草姿はエゾヒメクワガタに近いが、小型で葉は毛深く、濃い青紫色の大輪の花は、ベロニカ属でも屈指の美しさで、アルムではオリジナル原株を保存し、交雑を避けて純系を繁殖させている。 |
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Veronica incana ベロニカ・インカナ ヒメトウテイラン 欧州北部からシベリアに分布するクワガタソウ属の種類で、北樺太からも記載されている。種名のincanaは「完全なグレー」の意。名のごとく全草灰白色のシルバープラントで、初夏に青紫の穂状花を咲かせる。近似のトウテイラン(洞庭藍)(Veronica ornata)は日本産。 |
Veronica incana ベロニカ・インカナ ヒメトウテイラン 花は下から次々に咲き上がる。一個一個の花は、特徴的なクワガタソウ属の花形をしている。花茎は40〜50cmまで伸び、株立ちになるので露地植え向きだが、大鉢栽培では丈30cmほどで開花。 |
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Veronica prostrata nana ベロニカ・プロストラータ・ナナ プロストラータはユーラシアに広く分布するクワガタソウ。丈は5〜20cmで、産地や個体による変異の幅があり、多くの選抜品種がある。 |
Calceolaria biflora カルセオラリア・ビフロラ チリ・パタゴニア Valle Nevado 2600m産。地面に密着したロゼットから黄色の袋状花を咲かせる。好湿性。 |
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Calceolaria 'John Innes' カルセオラリア 「ジョン・イネス」 丈10-15cmの交配種(C.biflora × lanceolata)。栽培は比較的容易で袋状花は 4cmを越す大輪。 |
Calceolaria uniflora カルセオラリア・ウニフローラ ダーウィンの名を冠した別名・C.ダウィニィーの方が知名度が高い南米パタゴニア産の有名な珍種。高温多湿に弱いので、日本では実物を見る機会は少ない。 |
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