Alm
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Crassulaceae
ベンケイソウ科
センペルビヴム属 +
ジョビバルバ属 ロスラリア属

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少しだけ解説 Sempervivum
 センペルビヴムSempervivumは英語の一般名「ハウスリーク」、日本では巻絹とか万代草の名で呼ばれる植物の仲間。欧州から西アジア、北アフリカの山岳に分布し、原種は約40種。耐寒性は非常に強く、乾燥にも強い。地域変種、自然雑種、園芸種等が多く、栽培対象としては奥が深い魅力的な属ですが、日本の山草愛好家には今ひとつ人気がありませんでした。

 この属の導入・栽培に早くから興味を持ったのは山草愛好家よりも、サボテンや多肉植物の愛好家たちで、サボテンと同様に多くの通称和名がつけられましたが、この和名では、残念ながら属も分類関係も、園芸種なのかも不明で、高山植物的山草なのかも疑いたくなります。
 海外の山草栽培家の間では、センペルビヴムは広く普及し、人気がある植物ですが、日本の山野草栽培家に注目されなかったのは、この和名が原因になっていたような気がします。和名では南アフリカ産などの他の多肉植物との区別も困難で、事実、耐寒性があるかと尋ねられることが、しばしばあります。
 センペルビヴム属の自生地は、高山の岩礫地や岩場のクレバスなどで、耐暑性に少し問題がありますが、ミヤママンネングサやエゾミセバヤなど日本の高山性セダム属と同じ扱いで栽培できます。通風と乾燥を好むので、マンションのベランダなど、他の植物が育てにくい環境でも栽培できます。

 センペルビヴム属は、どの種も多肉のロゼットで、一見すると、どれも同じように見えますが、種によって葉の毛の状態が異なり、葉の色も多様です。同じ種でも、季節によって葉の色が変化し、それも魅力の一つになっています。花芽が伸び上がっていく様子も、とても面白いものです。どの種も花の形は、ほぼ同じですが、花色は白、ピンク、赤など、種と個体による変化があります。

 このギャラリーでは、センペルビヴムに近いジョビバルバ属(Jovibarba)と、ロスラリア属(Rosularia)の画像も載せました。
ジョビバルバ属(Jovibarba)は欧州に6種が分布。
ロスラリア属(Rosularia)は欧州、中央アジア、北アフリカに40種近くが分布していますが、センペルビヴムに比べると、栽培が難しい種もあって、欧米でもあまり栽培されていません。


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