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Ericaceae
ツツジ科 2



 

Kalmia angustifolia 'Rubra Nana'
カルミア・アングスティフォリア 「ルブラ・ナナ」
 カルミア属は常緑の低木で、7種が知られ、キューバの山地に自生の1種以外は、すべて北米に分布する。日本で良く知られているのは樹高1〜3mで白色〜薄いピンク色の花をつけるカルミア・ラティフォリアで、米国ではMountain Laurelと呼ばれ、日本ではアメリカシャクナゲとも呼ばれるが、分類的にはシャクナゲ(ロドデンドロン属)とは異なり、ツガザクラ属に近縁とされる。家畜に対して毒があるそうで、俗名ではSheepkillやLambkillと呼ばれる。

 

Kalmia angustifolia 'Rubra Nana'
カルミア・アングスティフォリア 「ルブラ・ナナ」
 アングスティフォリアは、小型の種類で丈30〜90p。写真の「ルブラ・ナナ」は特に矮性の選抜品種で、花色が濃く、樹高は成木でも30cm余り。地中からシュートで新梢を出すので、本来は小鉢栽培には向かないが、成長は遅いので、若い株では鉢植えが扱いやすい。性質強健で、冬は完全な土壌凍結にも耐える。耐暑性も、更に小型のKalmia polifoliaや、高山性矮小種のKalmia microphyllaよりも強そうだが、日本では余り栽培されていない。

Kalmia microphylla
 

Kalmia microphylla
カルミア・ミクロフィラ
 カルミア属の中では最も小型で丈10cm程の種類。成長が極端に遅く、残念ながら繁殖困難。栽培家には非常に魅力的なミニ種だが、冷涼地以外での栽培は難しい。属名のカルミアKalmiaは、リンネの弟子のPeter Kalmに因む。


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Kalmia polifolia var. compacta
カルミア・ポリフォリア・コンパクタ「アルバ」
 基本のポリフォリアは丈50cm程に伸びるが、その変種のコンパクタは丈15〜20cmの矮性種。花色は濃淡の幅があるものの、普通はローズピンク。これは珍しい純白花の個体。

 

Kalmiopsis leachiana
カルミオプシス・レアキアナ
 属名は「カルミアに似る」という意味で、カルミア属とは別属に分類される。1930年にオレゴン州のコロンビア川流域で発見された一属一種の植物で、丈15cm程度の矮性潅木である。産地などで若干の変異があり、英国では厳密に区別している。これも冷涼地以外での栽培は難しい。

 

Kalmiothamnus ornithomma 'Haytor'
カルミオタムナス「ハイトア」
 北米のカルミオプシス・レアキアナと欧州アルプス東部に稀産するロードタムナス・カマエキスツスRhodothamnus chamaecistusとの交配種。属が異なる植物の交配は成功する確率が低いのだが、カルミオタムナスは複数の個体が生み出され、それぞれに園芸品種名がつけられている。いずれも雑種強勢になって両親よりも育てやすい。

 

Gaultheria trichophylla
ゴールテリア・トリコフィラ
 この属は150種を越し、熱帯にまで分布種がある大きな属で、日本の高山風衝ハイデにもシラタマノキやイワハゼなどが生育している。この種はヒマラヤから中国の高山に分布する小葉小型種。スズラン形の花で濃いインディゴブルーの実を結ぶ。

 

Rhododendron camtschaticum 'Red'
エゾツツジ「レッド」
 エゾツツジは東北アジアからアラスカにかけて分布している。基本的なタイプの他に、樹形が良い千島産系統や白花個体も栽培されているが、基本タイプでも耐暑性が弱く、栽培可能な地域は限られる。これは英国で選抜された赤い花の個体。


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更新 2020/09/21