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プリムラ属は少なくても430種以上、分類によっては500種近くにもなるが、南米最南端に分布するプリムラ・マゲルラニカ(P.
magellanica)を除くと全て北半球に分布し、その80%がアジアに自生している。特にヒマラヤ〜中国の雲南、四川、青海省、ビルマ北部に跨る山岳地帯
(植物地理学で言うシノヒマラヤ) には属全体の50%が分布するとされているが、この地域に産するプリムラは栽培が難しい種も多く、日本で栽培されている種類は数えるほどしか無い。 |
Primula
clarkei プリムラ・クラルケイ カシミール・ヒマラヤ産。いかにもヒマラヤのプリムラらしい小型種で花茎の丈は2〜3cm。葉も小さくて花に隠れてしまう。アルムでは長年にわたり生産していたが、ノネズミの食害で絶種してしまった。栽培はやや難しいが、日本の何処かに残っていて欲しい魅力的な貴重種。オレオフロミス節。 |
Primula 'Johanna'' プリムラ 「ジョアンナ」 カシミール産のP. clarkei (クラルケイ) とP. rosea (ロセア) との小型種同士の交配。外見はクラルケイを少し大きくした感じだが、ロセアの強健性を受け継いでいるので、クラルケイよりも栽培し易い。早咲きで、北国では雪解け直後に咲いてくれる。 |
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Primula
capitata ssp. mooreana プリムラ・カピタタ・モーレアナ 母種カピタタは雲南省から、チベット、ネパールに分布。亜種モーレアナはシッキムに産し、葉の白粉が少ない。花茎は30cmを越すが、咲き始めは10cm程度。花期は遅く、秋に咲くこともある。 |
Primula capitatassp.
mooreana プリムラ・カピタタ・モーレアナ モンスーン(雨期)の頃に開花するヒマラヤのプリムラには、花が平開せず鐘形や漏斗形で下向きに咲く種類が多い。進化の過程で、雨から花粉を護るために気候に適応した花序になったとされている。 |
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Primula
flaccida プリムラ・フラッキダ 中国・雲南〜四川省産。ソルタネロイデス節の美しい種類。冷涼な英国では、自生地を模して矮性のシャクナゲ類の木陰などに露地植えされるが、日本では鉢植えでケアするのが無難。花は典型的な下垂する漏斗形。 |
Primula alpicola
'Luna' プリムラ・アルピコラ「ルナ」 チベット〜ブータン産。丈20cm、シツキメンシス節。淡黄色の美花で香りが良い。これも花期は遅く、他のサクラソウが花を終えた初夏に下向きの花を咲かせてくれる。品種に青紫花の「ビオラセア」もある。 |
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Primula
clarkei プリムラ・クラルケイ カシミール・ヒマラヤ産。いかにもヒマラヤのプリムラらしい小型種で花茎の丈は2〜3cm。葉も小さくて花に隠れてしまう。アルムでは長年にわたり生産していたが、ノネズミの食害で絶種してしまった。栽培はやや難しいが、日本の何処かに残っていて欲しい魅力的な貴重種。 |
Primula'Johanna'' プリムラ 「ジョアンナ」 カシミール産のP. clarkei (クラルケイ) とP. rosea (ロゼア) との小型種同士の交配。外見はクラルケイを少し大きくした感じだが、ロゼアの強健性を受け継いでいるので、クラルケイよりも栽培し易い。早咲きで、北国では雪解け直後に咲いてくれる。 |
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