プリムラ属は北半球に広く分布し、世界で430種以上もある膨大な属で、最近でも新種が記載されるほど奥が深い。欧米のアルパインガーデニングでは重要な位置を占める植物群となっている。
とりわけ古くからプリムラ栽培が盛んだった英国では、栽培対象を広く世界中に求めて多くの原種が栽培されていて、ヨーロッパに起源を持つ原種や自然交雑種を用いた交配も古くから試みられ、特に1980年代以降は、熱心な育種家達の手でアリオニイやマルギナータを交配に使ったヨーロピアンプリムラの魅力的な園芸品種が次々に生み出され、古い歴史を持つオーリキュラと共にプリムラ愛好家たちを魅了している。
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