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Primulaceae
Europian Primula Cultivars

サクラソウ科
ヨーロッパのプリムラ 2
アリオニイ原種と園芸種


 ヨーロッパのプリムラは、著名な植物学者クルシウスによって16世紀にはオーリキュラやヒルスタが発見されていたが、それから間もなく園芸種のオウリキュラ(プリムラ・プベスケンス)も誕生し、産業革命の頃には園芸種オウリキュラの品種群は多彩になって栽培は爛熟期を迎える。しかし、プリムラ・マルギナータやプリムラ・アリオニイを交配に使った豊富で多彩な交配種群が生まれるのは、20世紀も中頃になってからで、こうした原種や園芸種群について解説した園芸書は、わが国では皆無に近い状態だったため、その魅力もあまり知られていない。
 
Primula allionii  'Willam Earle'
プリムラ・アリオニイ「ウイリアム・アール」

 フランスとイタリアに跨るマリタイムアルプス原産。湿った日陰の石灰岩崖地に生える。非常に小型の美しい種で、欧米の栽培家の間では格別人気があるが、日本での栽培は雨除けしなければ、かなり難しい。
  Primula allionii  'Marion'
プリムラ・アリオニイ「マリオン」
 アリオニイが発見されたのは20世紀に入ってからで、16世紀には栽培品種が誕生していたオーリキュラと比べると、栽培の起源も新しい。
 
Primula allionii  'Nettleton Seedling 883'
プリムラ・アリオニイ「Nettleton 883」

 限られた地域に自生する種類だが、花色や花形には変異の幅があり、実生選抜によって多くの個体が選抜され命名品種ができている。 
  Primula allionii' 'Snow flake'
プリムラ・アリオニイ「スノーフレーク」
 美しい白花品種。白花としては比較的強健でピンクの基本種と同じに扱える。
 
Primula x loiseleurii 'Aire Waves'
Primula x miniera
プリムラ・ミニエラ (トルー)
 プリムラ・アリオニイとプリムラ・マルギナータとの唯一の自然交雑種。この自然交雑個体を元にして、何度も交配が試みられ、その結果、現在の多様なアリオニイ交配品種群が生み出された。
  Primula x loiseleurii  'Aire Waves'
プリムラ・ロイセレウリー「エアーウェーブス」
 P.ロイセレウリー(フランス語読みではロワズルーリィ)は、比較的近年になって実現したP.アリオニイと:原種オウリキュラとの交配種。エアーウェーブスは最新の品種で、P.アリオニイの白花変種とP. auricula 'Blairside Yellow'との交配で作出された。非常に矮性だが大輪で、多花性。
Primula x allionii 'Wharfedale Ling'
 
Primula x allionii 'Pink Ice'
Primula x allionii  'Wharfedale Ling'
プリムラ× アリオニイ「ワーフェデール リング」
 プベスケンスと交配されたアリオニイ系の強健種。丈5cmで、優雅なピンク覆輪花は個性的。
  Primula x allionii  'Lismore Pink Ice'
プリムラ× アリオニイ「リスモア ピンクアイス」
 プベスケンスと交配されたアリオニイ系の大輪品種。咲き始めは乳白色で、次第にピンク覆輪になる。

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