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Garden hybrid of Trilliums

エンレイソウ属 交配種 (ユリ科エンレイソウ属)

 エンレイソウ属の学名はトリリウム(Trillium)。三枚の花弁、ガク、葉を持つことから、Tri(3)のllium(ユリ)を意味するTrilliumと名付けらた。東アジア、北米に40-50種あり、日本には8-9種が分布する。
 種間の自然交雑種も存在し、北米の自生種では、同一の種類で異なる色の花を咲かせる種内変異も知られている。
 園芸的にもかなり魅力的な植物なのだが、容易に増殖できないために、さほど普及していない。

 アルムでは80年代半ばから、当初は英国から、その後に輸入解禁された本場の米国やカナダから、様々な種類を導入して栽培してきた。エンレイソウ属は努めて肥培したところで、株分けなどの栄養繁殖では、さほど増やすことができないため、当初から充実した種子が採種できると、積極的に播種を行ってきた。

   種子は採り播きが原則で、乾燥させると深い二次休眠に入ってしまう。採り播きしても、翌年には発芽せず、順調に行っても翌々年、時には四〜五年後にたった一枚の細い小さな葉を出す。その後も一枚葉だけの年月が続き、六〜七年過ぎて、やっと三枚葉の小苗になる。開花まではさらに数年、播種から十数年で初めて花が咲くようになる。園芸は「地道な作業の積み重ね」と悟っていても、やはり長すぎる。

  そうして咲かせた花の中に、狭い栽培場ならではの交配種を見つけることがある。英国では以前から園芸交雑種が報告されていたが、当園でも誕生するとは予想もしていなかった。最初の出現から20年近く過ぎ、年を追って異なる新個体も少しずつ加わってきた。

  米国で出版されたCase夫妻の珠玉の著書*「Trilliums」には、素晴らしいガーデン・ハイブリッドの写真が掲載されている。それには足元にも及ばないものの、当園で生まれたハイブリッドを纏めてみた。いずれも虫による交配で、花粉親は不明。

* Trilliums, by Frederick W. Case Jr and Roberta B. Case, Timber Press, 1997, ISBN 0-88192-374-5

 



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